アコギのある風景

押尾コータロー好きなおじさんのギター日記

音楽の楽しみ方

最近、音楽の楽しみ方には2つあるなと、つくづく実感しています。僕のいままでの人生の大半は「聴くだけ」の受動的な音楽の楽しみ方でした。それがギターを始めてここ数年、「聴くだけ」から「再現する」という能動的な楽しみ方がわかってきました。「再現する」ということを始めると、聴くだけではわからないその音楽の実に深いところまで理解できるようになってきます。まとまって一つの音楽として楽しんでいたものが、一つ一つの部分を分解し自分の手で組み立てることで一音一音の意味や流れやその音の必要性を感じずにはいられません。「ここではこんな音がなっていたんだ」という発見はとても新鮮で、「聴くだけ」の受動的な楽しみの中ではなかなか得られないものです。そしてその憧れの音楽を自分で再現していく過程もまた他では味わえない充実感があります。

確かに難易度の高い曲は弾けるようになるまで多大な労力を要します。ましてや僕のような今更になってギターを始めた初心者には特にです。なかなか指が動いてくれません。でもその曲に対する思い入れや弾けるようになりたいという情熱を持ってひたすら練習をつづければ、たとえ本人とまったく同じ演奏ではなくとも必ず弾けるようになります。それを一度味わってしまえば、もうやめられなくなるでしょう。僕がそうなので。

そんなことを僕に感じさせてくれたのは押尾さんのギターです。押尾さん、ありがとう。