アコギのある風景

押尾コータロー好きなおじさんのギター日記

中指でもメロディーを

最近僕の HD-28V は CGDGBD になったまま。手に取るといつも通り「Departure」の練習が始まる。

かっこいい間奏部分を除いてなんとか通して弾けるくらいにはなってきた。でもまだまだミスが多いなぁ。特に 1弦と2弦の弾き分けをよくミスる。この曲は2弦と5弦や1弦と5弦というように、5弦と同時にメロディーである1弦2弦を弾く箇所が多いように思える。

今まで練習してきた「翼」や「SPLASH」ではメロディーのほぼ全てを人差し指で弾いていたから楽譜には明記されていないが「Departure」でも同じように人差し指にこだわって弾いていた。それは僕にはかなり難しく感じていたけど、押尾奏法はそういうものだとも思っていた。

でも、あまりにも「Departure」のAメロをミスるから押尾さんの「Panoramaライブ」の弾き方を確認してみた。当然人差し指で全てを弾いているのかと思えば、いきなり出始めのメロディーの1弦開放を中指で弾いている。そしてL.H.Tで3弦5フレを弾き、その後2弦と5弦開放を人差し指と親指で同時に弾いている。なるほど、1弦を中指で弾くのもアリなんだ。でも場合によっては人差し指で1弦を弾いている場合もある。つまりは「臨機応変に指を使い分けろ」とのことなんだろうな。勝手に「人差し指だけで弾かなくてはならない」という固定観念に囚われていてはいけない。

確かに中指で1弦を弾くようにしてみると1弦2弦の弾き分けがし易い。ストロークに近い部分は人差し指でも中指でもどっちでも良くなるけど、繊細に弾き分けが必要な部分(特にAメロ)は中指を上手く活用したほうがいいかもしれないな。勝手に「メロディーは人差し指で弾くもの」と思い込んで苦戦していた自分が情けない。


と、ここで「翼」や「SPLASH」では全て人差し指でメロディーを弾いていたのに、どうして上記のような壁に当たらなかったのだろうと疑問に思えてきた。曲によって人差し指の器用度が変化するとは思えない。

よくよく考えてみると、「翼」のメロディーはAメロはほとんど3弦でそれ以降とサビは全て1弦となっている。「SPLASH」はAメロのほとんどが2弦でちょっと3弦、それ以降はほぼ1弦、サビは1〜3弦を動き回る。
弾く弦が固定されている箇所は指の動きも小さくミスが少ない。1弦だけの箇所はほぼノーミスでいける。で、「SPLASH」のサビは1〜3弦を動き回るけど、どれも弾く弦のフレットは12フレット付近に限定されている。高フレットでは2弦を弾こうとして1弦を弾いてしまってもついでに2弦も鳴るし、1弦は開放なのでアタックミュートと共にコードに溶け込んでてあまり目立たない。単純に考えてもミスって聴こえる確率が半減する。だからそれほど厳密に弾いていなくてもそれっぽく聴こえてしまうのだろう。

「Departure」のA・Bメロは「翼」や「SPLASH」と違って1弦・2弦とも開放やそれに近い低フレットでのメロディーが多いため、誤弾きがコードに溶け込まず間違ったメロディーとして目立ってしまうのかもしれない。なんとも「Departure」を弾くといかに今まで僕がいかに大雑把に(適当に)弾いてきたのかがわかってしまう結果となってしまった・・・。まぁ、いつかは当たる壁なんだろうけど。

つまずいた時にはソース(押尾さんの演奏)に帰ってよく観察することって、ほんと大切ですね。