アコギのある風景

押尾コータロー好きなおじさんのギター日記

マーティンのある風景

2週間前、ついにマーティンを購入してしまった。8月21日は僕にとっての記念すべきマーティン記念日。


以前から顔見知りの楽器屋の店員さんとやりとりしているうちに、僕が気になっている HD-28V を取り寄せてもらうことになり、お店に届いたその日に早速試奏させてもらった。まだケースから出されたばかりの HD-28V はピカピカでヘリンボーンが一層美しかった。ネックを握ると Vシャープのネックが心地よく手のひらにフィットする。今使っているモーリスのギターより太い感じがしたけど、特に押さえずらいということはなく、むしろバレーコードはVネックの角度の急な部分に親指が引っかかる感じで押さえやすい。Vネックに関しては、個人によってかなり好みが分かれるみたいだけど、僕は指が短い方ではないからVネックの方が合っているのかもしれないなと思った。


音を出してみるとズンと来る低音と深い艶のある高音が気持ちよすぎてすっかり気に入ってしまった。でも、いきなりこんな高いものを即買いしてしまうのにはちょっと躊躇ってしまい、一週間じっくり考えようと思ったんだけど、やっぱり欲しいものは欲しくて我慢できそうもなかったのでお持ち帰りしてしまった。


部屋で改めて弾いてみると、より今までのギターとの違いに圧倒された。アルペジオで一弦づつ弾いてみてもそれぞれの弦が美しい音色を奏でてくれる。早速「黄昏」を弾いてみると高音弦の響きにリバーブが乗った感じでものすごく癒されるし、低音はボディーを通して腹に響いてくる。なんか言葉じゃうまく表現できないけど、より脳の奥の方に直接音が飛び込んでくるような感じがする。やっぱり良い楽器って違うんだなぁ、と改めて感じさせられた。


DADGADにして「SPLASH」や「翼」も弾いてみる。ストロークもゴージャスな音がする。ボディーヒットは控えめに叩いてみても結構大きな音がする。ハーモニクスも綺麗だ。絶賛しまくっているけど、本当に良い音がなっているんだもん。
これだけギターが良いと、逆に自分の技術の無さが浮き彫りになって「うまくならなきゃ」と思わされる。もっともっと上手くなってこいつの能力を引き出して美しい音色を奏でてみたいな。


それにしても自分の部屋にマーティンがあるなんて未だに信じられない。でも、欲しい物は可能な限り早く手に入れたほうがよいと思う。人生には限りがあるし、迷っている暇があるなら手に入れてから考えてもいい。その方が、結果的に一緒にいられる時間が長くなるからね。