アコギのある風景

押尾コータロー好きなおじさんのギター日記

淡々と弾く

ある人に教わった。押尾さんの曲はコード感が大切だと。つまりはコードストロークの中にメロディーが浮き上がるように聴こえるところに大きな魅力がある。僕はどうしてもメロディーをしっかり鳴らそうという意識が先に働いて、その裏で弾いているコードのことはそれほど重要に考えていなかった。


コード感を出すには、曲全体にムラなくコードの音を鳴らすように「淡々と弾ける」ことが必要となる。ついつい盛り上がりに任せて強弱をつけようとしてしまうけど、それはあくまでも淡々と弾ける状態になってからのこと。毎小節でキーになるベース音をしっかり鳴らすような意識と、アタックミュートで入れるストローク音をムラ無く入れる。これがなかなか難しい。メロディーがある程度聴こえると上手く弾けてるような錯覚に陥るけれど、コード感が出ていないと自分が強弱だと思って緩急をつけて弾いているところはただの演奏の乱れに聴こえてしまう。


そんなことを意識しながら淡々と弾く練習をした。それが意外に難しい。淡々と同じペースで同じ力の入れ具合で着実に弾くってなんて難しいんだろう。今まで自分が派手なテクニックや勢いに任せてなんとなくごまかして弾いてきた部分の荒がどんどん出てくる。これは練習になるなぁ。良いことを教えてもらった。