アコギのある風景

押尾コータロー好きなおじさんのギター日記

別れ

僕が所属しているバンドのメンバーが会社の転勤でバンドを辞めることに。彼が一年前にバンドに入ってきたときには僕よりもコードとか上手く押さえられなかったくらいなのに、バンドでギターの楽しさに目覚めてからメキメキと上達していった。今じゃスピッツのエレキパートの簡単なソロとかも弾きこなすレベルに。はっきり言って抜かされちゃったかな。エレキとアコギで方向性が違うけど、彼の弾いているソロパートを弾けと言われても僕には弾けないだろうし。いつのまにか彼の音はバンドに欠かせない存在となっていた。


そして今日がそんな彼のバンド最終日。4時間ほどスタジオで今までやってきた曲を弾きちぎった。楽しさと寂しさが微妙に同居した不思議な空気だったかもしれない。ラストの曲が終わる頃には、彼の目にうっすらと涙がこぼれていた。


会社では僕より一年先輩なんだけど、たまたま歳が一緒だったのもあって同期の誰よりも接しやすい人だった。プライベートとかでもいろいろ相談に乗ったり乗ってもらったりで楽しかった。ギターという共通の趣味以上に、彼との時間は貴重なものだったと思う。


僕達のバンドを離れてしまっても、バンドで覚えたギターの楽しさをそのまま追求して欲しいな。今までありがとう。たまにこっちに来ることがあったら、また一緒に弾こう。