アコギのある風景

押尾コータロー好きなおじさんのギター日記

切なげな疾走感がたまらない

JOE さんや kazuogu さんの演奏に触発されて、「Purple Highway」を弾きたくなってしまった。最近は「Tension」の練習がライフワークになっているからチューニング(CGDGBbD)も一緒で都合がよい。

ここ3日くらい弾いてみた感じとして運指に関しては比較的覚えやすい方かと思う。なんとかサビまでのワンコーラスを覚え、少々迷いながらも弾けるようになってきたところでだいぶ弾いていて楽しくなってきた。ピッキングは押尾さんオリジナルのパームしながらのストロークは使わずに普通のアタックミュート奏法で弾いている。押尾さんのギターは透明なフィルタでトップを強化しているというが、僕のノーマルマーチン君(HD-28V)ではさすがにパームの嵐に耐えられそうもないので。
DVDで押尾さんも仰っているように、この曲はサビの「タラターン」っていうところが肝だと思う。Bメロ最後のスライドしながら消音した後の「タラターン」。スコアでは2,3弦開放を弾くように記述されていたので最初は中指と人差し指でそれぞれ同時に弾いていたけれど、人差し指だけで2弦を3弦もろともツマミ上げる感じで弾くようにするとハリのある強い音が出てさらに比較的安定して弾けることがわかった。その後の3弦5フレハンマリングも確実に決めねば。
あとサビの後半は結構辛いコードが出てくる。1弦4弦の8フレと6弦5フレって僕の指ではかなり厳しいのでなかなかとっさには押えられない。とりあえず4弦はサボって楽することにしよう。

それにしても、押尾さんはほんとうに魅力的な曲を作るなぁとつくづく思う。普通に聴くだけでもそう思うけれど、自分で弾き始めるとよけいその魅力がよく伝わってくる。切れ味のよいイントロから始まり、Aメロの渋めのメロディー、Bメロからサビへのダイナミックな入り、サビのどこか切なげかつ疾走感のある展開。押尾さんのギターリストとしての価値を考えるときにはどうしてもその派手なテクニックに目がいってしまいがちだけど、本当はこのずば抜けた作曲センスなのかなと思う。あまり音楽的な細かい理論は僕にはわからないけれど、とにかく聴いていて心に深く入ってくるようなメロディーが多い。だからたぶん、難しくて何度もくじけそうになりながらも良い大人がそのメロディーを奏でたいがためにギターを抱え続けてしまうのかな。僕もそんな魅力にとりつかれた押尾中毒患者の一人ですが。