アコギのある風景

押尾コータロー好きなおじさんのギター日記

ファーストインプレッション

先日、押尾コータローを弾いてみたいという知り合いに僕のセレクションで作った押尾ベストCDを渡した。そしてその感想を聞いてみたところ第一声は「なんか凄いのはわかるけど、どれも同じに聴こえるな・・・」とのこと。正直もう少し驚きや歓喜の反応とかを期待していただけにちょっと意外でがっかりだった。
でも、確かに彼の感想もわからないでもない。思い返せば僕も押尾さんの曲を聴き始めたころ、映像で見る押尾さんの演奏の次元の違いにただただ驚愕と感動を繰り返しながら震えて見ていたけれど、映像無しのCDだけを聴いている時はなかなか曲名と曲が一致しないこともあった。ましてやアコースティックギターのインストという音楽的にはまだまだマイナーな部類の世界に踏み込んだばかりの人では、(僕自身もそうだったように)その中の細かな違いを嗅ぎ分けるのは難しいのかもしれない。それとやはり、押尾さんの魅力はその映像無しではなかなか理解されがたいのだろうと改めて認識した。

「とりあえずもう少し聴き込んでみる」と言い残しその場を去っていった彼だが、もしかしたらその彼はこの後も僕ほど押尾さんの音楽に惚れ込む事はないのかもしれない。上の理由でイキナリその凄さを理解できないにしても、ファーストインプレッションである程度の「衝撃」を感じなかったということは根本的に好みの音楽ではないだろう。まぁ、焦らず様子を見てみることにしよう。