アコギのある風景

押尾コータロー好きなおじさんのギター日記

オクターブ奏法

うちのバンドで今やっている佐野元春の「サムデイ」。そのキーボードパートをアコギで弾いてみている。これがなかなか面白い。

フィンガーピッキングでイントロとサビはメロディーを、曲中はコードをキーボードのように鳴らす。そのうちイントロの単音が寂しくなってきたのでオクターブ奏法で弾いてみることにした。

オクターブ奏法とは、同音のオクターブ違いの音を同時に鳴らして音に厚みをつける奏法のこと。一つオクターブ違いの音を加えるだけで、意外なほど音の印象が変わって面白い。指の押さえ方も2パターンくらいあって、大抵は一個飛びの弦を押さえる。1弦であれば3弦の1オクターブ低い音を、というように。でも場合によっては1弦と4弦の組み合わせでも同様の音が出せるので、臨機応変に使い分けるらしい。
これがなかなか慣れるまで大変だ。特に小指。スライドを多様するため小指がある程度強くないとオクターブ状態を維持できない。練習あるのみですね。

あと難しいのがミュート。フィンガーで弾く場合は狙った弦だけ弾けるからミュートはそれほど意識する必要はないけれど、ストローク気味でパーカッシブルに迫力をつけて弾く時にはミュートが必須だ。ミュートを担当する中指と薬指の角度がまだまだ定着していないから時々関係ない音が鳴ってしまって具合が悪い。これも何度も練習してミュートの感覚を身に付けるしかないかな。

それにしても新しい技術を身に付けていくのは大変だけど楽しい。いろんな曲やいろんな奏法を試してみて、徐々にでも音楽の表現の幅が広がっていくといいな。